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注目産地 シチリア・エトナのトッレモーラ特集

注目産地 シチリア・エトナのトッレモーラ特集

近年、新たに注目を集めているイタリアのワイン産地のひとつ、シチリア島のエトナ。そのエトナにワイナリーを持つ「トッレ・モーラ」と、おすすめワインをご紹介します。

シチリアの注目産地「エトナ」

イタリア・トスカーナの老舗ワイナリー「ピッチーニ」が所有する「トッレ・モーラ」は、太陽の島シチリアのエトナ山麓にあります。

エトナ山は現在も活発な噴火活動が続く、地中海エリア最大の活火山。
昼夜の寒暖差が大きい複雑な微気候と、非常に肥沃な火山性土壌を持つ、ぶどう栽培に最適な場所です。

ぶどう栽培、ワイン醸造の歴史は古く、1968年にシチリアで初のDOCに認定されています。
エトナのワインはシチリアとは別物と言われるほどきれいな酸とミネラルに富み、エレガント。
近年は、イタリア国内や諸外国などから、エトナでワイン造りを始める生産者も多い注目の産地です。
2022年のデキャンタ誌において、エトナのトップ10ワイナリーに選ばれた「トッレ・モーラ」をはじめ、イタリア国内外で非常に高い評価を受けるワイナリーも登場しています。

「トッレ・モーラ」のワイナリー

”トッレ・モーラ” ワイナリーの特長

「トッレ・モーラ」ワイナリーの風景

トッレ・モーラの海抜380メートルに位置する15ヘクタールのブドウ畑は、良好な日照条件に恵まれ、土地の溶岩の性質と相まって、ワインに極めて独特なミネラル感とスパイシーな特徴を与えています。

有機栽培と持続可能なぶどう栽培、伝統的な手法でぶどう本来の性質を生かしたワイン造りを行い、地域の発展に献身的に取り組んでいます。

主なぶどう品種は、ネレッロ・マスカレーゼ、次いでネレッロ・カプチーノです。

ぶどうの樹齢は12年から15年と様々です。畑は急斜面に位置するため、小さな平坦地では垣根仕立て(コルドン)、段々畑では株仕立て(サプリング)で栽培されています。土壌は純粋な火山性で酸性を特徴とし、非常に肥沃です。深さは30〜40cmと浅いですが、火山の噴火によってもたらされた微量元素が豊富に含まれ、非常にミネラル感のある土壌です。

「トッレ・モーラ」での収穫の様子

ワイナリー訪問記

2023年4月にトッレ・モーラ ワイナリーを訪問しました。

エトナ山

エトナ山はヨーロッパ最大の活火山で、最近では22年2月に噴火。
噴火による溶岩の塊が道路を塞いでいて、活火山であることを実感しました。

エトナ山周囲の地図

ワイン産地はエトナ山の周りを囲むように広がっています。

醸造所の全景

醸造所の全景。
トッレ・モーラは2018年にオーガニック認証を受け、ぶどう畑は12haから25haまで拡張されています。

ぶどう畑は豊かで黒い土壌の広がる火山灰地帯にあり、標高が高く、寒暖差が大きく、訪問中も雨から急に日が差し、また、雨が降ってきたりと目まぐるしく天気が変化しました。

雨の後の黒い土壌の表面は湿って冷えていますが、深部は暖かく、乾いていてさらさらと崩れます。

高低差のある畑は段々畑のようになっていて、作業に機械を使う事はできないため、収穫は18kg入るコンテナを担いで、手収穫となります。

ワイナリーの全景

醸造所から少し離れた場所に、ぶどう畑に囲まれたワイナリーがあります。

ルミアージュの様子

ワイナリーの地下では、瓶内二次発酵のロゼスパークリングワイン(ノンドサージュ、48ヵ月熟成)のセラーがあり、手作業で1本ずつルミアージュ(動瓶)を行っています。

テイスティングの様子

テイスティングルームでは、トスカーナ・フレスコバルディのワインメーカーを務めていたアレッサンドロ氏と共に6種類のワインを試飲しました。

スカルネーラ・ビアンコは、カリカンテ100%、酸度を高く保って造られていて、フレッシュでボリュームある酸味と果実味、ミンティなスパイシーさやミネラルが感じられます。
スカルネーラ・ロザートはネレッロ・マスカレーゼ100%、トレンドのプロヴァンススタイルでプレス後1~2時間程度のマセレーションをしています。優しい果実味にミネラルと酸味、アフターはすっきり感があります。

カウル・ロッソはネレッロ・マスカレーゼ85%,ネレッロ・カプッチョ15%、樽熟成はせず、ライト・エレガントな新しいスタイルで造られています。
優しい口当たりで、後から果実味とタンニン、酸味へとつながり、まとまりのある味わいです。

シチリア北東部に位置し、標高の高いエトナ山頂ではスキー、海岸では海水浴を同時に楽しめる特異的気候のもと、従来のバルクワインとして知られていたシチリアワインとは異なる美しい酸味と透明感のある味わいで、アルプスのワインと比べられることも多いそうです。ぜひ、一度、味わってみてください。

”「トッレ・モーラ」のおすすめワイン

トッレ・モーラ・エトナ・ロッソ・カウル

トッレ・モーラ・エトナ・ロッソ・カウル

カウルは、エトナ山の北東部に位置する2つの畑のぶどうをブレンドしたワインです。
カウルという名前は、シチリア語で「熱い」という意味で、火山性土壌の持つ永遠の熱エネルギーに由来しています。ユニークな気候条件とミネラル豊富な土壌が、素晴らしい香りを放ち、この上なくエレガントなワインを造り出しています。

●トッレ・モーラ・エトナ・ロッソ・カウル(DOCエトナ/赤・FB)
【ぶどう品種】ネレッロ・マスカレーゼ 85%、ネレッロ・カプッチョ15%

トッレ・モーラ・スカルネーラ・ビアンコ

トッレ・モーラ・スカルネーラ・ビアンコ

エトナ火山の急斜面に広がる段々畑のことで、シチリア語で「大きな階段」を意味する「Scalunera(スカルネーラ)」。スカルネーラ・ビアンコは、標高の高い畑で育つ土着品種カリカンテ種から造られます。
9月下旬に手摘みで収穫されたぶどうは、酸化を避けるためにドライアイスで冷却。
ソフトプレスし、発酵は温度管理をして15日間。瓶詰め前に3ヵ月間澱とともに熟成させています。

●トッレ・モーラ・スカルネーラ・ビアンコ’22(DOCエトナ/白・辛口)
【ぶどう品種】カリカンテ100%