ボジョレー・ヌーヴォーの豆知識
ボジョレー・ヌーヴォーとは?
フランス・ブルゴーニュ地方南部にあるボジョレー地区で、その年に収穫した「ガメイ」というぶどう品種から造られるワインがボジョレー・ヌーヴォーです。
ヌーヴォーは新酒という意味。
ガメイは他の品種に比べて早熟のため、収穫したその年のできたてワインを楽しめるのがボジョレー・ヌーヴォーの魅力。秋の収穫を祝うお祭りのような役割も果たし、古代ギリシャの酒神を讃える祭事の流れをくむといわれています。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は?
1984年、フランス政府が11月の第3木曜に制定しました。それまでは、1951年制定の11月15日でした。しかし、解禁日を固定すると年によっては土・日曜になり、ワインの売れ行きに影響が出るので(フランスでは日曜は大半のお店が休み)、11月第3木曜に改定されました。それ以前の解禁日には諸説あり、11月11日だったともいわれています。
この日はサン・マルタンという聖人の日だったのですが、後に11日は休戦記念日に変更されたため、その日から一番近い別の聖人の日、サン・タルベールの日である11月15日に解禁日を移したといわれています。
ボジョレー・ヌーヴォーの味の特徴は?
ヌーヴォーの特長は、フレッシュ&フルーティーな部分です。
ぶどう本来のみずみずしい美味しさを楽しめるのがヌーヴォーの素晴らしさです。
さらに、近年のどっしりとした熟成型のフルボディ人気により、ボディのしっかりした、熟成にも向くワインも造られています。生産者の個性や、特長が分かりやすく、楽しく飲み比べていただけるのも魅力の一つです。
ボジョレー・ヌーヴォーにはどんな種類があるの?
フランスのワイン法律で、ボジョレー・ヌーヴォーは「その年にボジョレー地方で収穫された、ガメイ種のブドウ100%であること」が義務付けられています。ガメイ種は、赤ワインを造るための品種なので、ボジョレー・ヌーヴォーには白ワインはありません。ただし、ガメイ種でロゼも造れるため、ロゼのボジョレー・ヌーヴォーも登場しています。一方、ボジョレー地区以外のヌーヴォーには、ガメイ種の規定がないので、白ワインもあります。
その他も、イタリアの新酒は「ヴィーノ・ノヴェッロ」といい、フランスよりも2週間早い、毎年10月30日が解禁日です。日本の山梨県では、甲州種とマスカットベリーA種を使った新酒の販売には、毎年11月3日の解禁日を設けています。
ボジョレー・ヌーヴォーの美味しい飲み方は?
フレッシュな味わいが魅力ですから、少し冷やした方がすっきりと美味しく楽しめます。
普通のワインの場合、冷やしすぎるとタンニンの渋味が強調されて飲みにくくなりますが、ボジョレー・ヌーヴォーは渋味が少ないですから、その心配はありません。料理は何を合わせてもOK!
グラスやシチュエーションにもあまりこだわらずに、お祭り気分で気軽にわいわいやるのがぴったりです。ただし、早飲みタイプのワインなので、購入後はなるべく早いうちに飲んでしまいましょうね。
ボジョレー・ヌーヴォーの合う料理は?
料理は何を合わせてもOK!ボジョレー・ヌーヴォー人気の発祥といわれるリヨンでは、解禁日の朝、朝食と一緒にボジョレー・ヌーヴォーを楽しむ人がたくさんいるほど。
おすすめの生産者
ヴィニュロン・ベレール
ボジョレーの中央部、ブルイィの丘のふもとに660haの自社畑を所有する、1929年創業の生産者組合です。
土壌・畑づくりから、醸造・ボトリングに至るまで一貫したボジョレー・スタイルにこだわり、パリ・コンクールではボジョレー地区のワイン生産者ベスト100のひとりに選ばれています。
おすすめPOINT!
毎年大大大人気!!ワイン専門店のMWCがお届けする自慢のヌーヴォーセット!
年に1度のワインのお祭りにもってこいの、定番ヌーヴォーセットです。
フランス国家最優秀職人賞ソムリエ監修のヴィラージュ・ヌーヴォーや、金賞多数受賞の生産者から、古樹ヌーヴォーまで入ったボジョレー・ヌーヴォーとヴィラージュ・ヌーヴォーを飲み比べ。
今年もお楽しみに♪