若いのに奥深さが感じられるので、熟成タイプのワインが好きな方にオススメ。４つの品種がバランスよくブレンドされ、高品質な味わいに仕上がっています。こうしたワインが生まれるチリから目が離せませんね。

中位の濃さの赤紫色。若紫色の照りがエッジにみられ、若々しい色合いになっています。輝きもありグラデーションもキレイです。カシスやコンポートのイチジクの香りに加え、樽香のスパイシーさや丁字のスパイシーさも漂います。まとまりある酸味と果実味が感じられ、後からは渋味のあるタンニンも続き、グラスを回すとそれらが一体化し、果実の甘味が主張し旨味となっています。
ぶどう品種：カベルネ・ソーヴィニヨン 26%、カルメネール 26%、シラー 26%、マルベック 22%
合う料理：ビーフシチュー野菜入り　赤ワイン煮込み、ポークスペアリブ　甘辛煮込み

火山が生んだテロワール。水はけが良く火山性物質が豊富な深い下層の土壌で、ブドウの木は高温に耐え温度を保つことで、独特な風味を身につけます。繊細でミネラル感のある、飲みやすくフルーティな味わいが魅力です。

濃い赤紫色。ガーネット色の輝きがあり、深みと広がりのある色調がスミレの花を連想させます。ブラックチェリーやコンポートのブルーベリーのほか、樽がもつブラックペッパー風のスパイスが力強い香りを生んでいます。ほど良い酸味と果実味が見事にフォンデュして、ボリューム感をみせています。少々アルコホリックですが、時間の経過と共に旨味が出て、まろやかさも感じさせます。
ぶどう品種：ピノ・ノワール100％
合う料理：牛ヒレ肉のロースト　ポートワインソース、サイコロステーキ　和風ソース

ブドウ果汁を蒸留させてつくるブランデー『ピスコ』で使われる木樽を使用。６カ月の熟成期間を経たマルベックの赤ワインは、アロマ豊かな樽香と濃厚でコクのある興味深い味わいに仕上がります。

紫色を帯びた濃い赤紫色。スミレの花を思わせる暗いルビー色の輝きが印象的。ブラックベリーやコンポートのブルーベリーの香りに加え、ウッディ風味やシナモン、ブラックペッパーのスパイスもあります。アタックから主張してくるタンニンの苦味を含んだ果実の旨味を、ほど良い酸味が包み込み、若々しさがありながら旨味も出ています。
ぶどう品種：マルベック
合う料理：ポークスペアリブ チリカンソース、チキンカツレツ ミラノ風

チリの海岸山脈は肥沃なセントラルバレーと太平洋を隔てる優美な起伏のある丘陵地帯。ここにシエラ・バトゥコの小さな村があります。ここは忘れられた土地で、ほとんど耕作されておらず、人口もまばらです。しかしブドウ栽培には楽園です。標高が高く太平洋に近いため、日中の気温は涼しく、深い粘土質の土壌は適度な湿度を保つため、ブドウの木は適度に成長、果実はゆっくりと成熟しブドウの旨味や香りをぎゅっと閉じ込めます。この凝縮感を反映させて丁寧にワインが造られており、チリの底力を味わえる仕上がりです。

ブラックベリーやグミの実の香りのほか、ウッディなスパイスやシナモン風の香りが漂います。アタックから酸味と果実の甘味がしっかり感じられ、フレッシュな香りを伴った心地良い風味が楽しめます。
ぶどう品種：カルメネール
合う料理：ポークソテー　ジンジャーソース、青椒肉絲（ポークと野菜炒め）

アプリコットやライムの香りに加え、野花を連想させる香りが心地良い風味となっています。アタックから感じられる酸味と果実味が渾然一体となり、スムーズで心地良い味わいに仕上がっています。後には、ほど良い酸味と果実味にかすかな渋味を伴ったスパイシーな余韻が残ります。
ぶどう品種：ソービニヨン・ブラン
合う料理：ホタテ貝のフリッター　タルタルソース、洋ナシと生ハムのサラダ