ボルドーのメドック
メドックってどんなところ?
格付けって何?
1855年にパリ万博が開催された際、ナポレオン3世の命を受けてメドックの赤ワインを対象に格付けが定められたのです。第1級から第5級の5段階で構成され、当初は4つのシャトーが第1級に格付けされていましたが、1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが第2級から第1級へ昇格。
格付けは基本的に不変とされ、この昇格は歴史上唯一の出来事となりました。
近年ではこの格付けに対し、等級のないクリュ・ブルジョワの認証も行われており、2020年に発表される2018年ヴィンテージからはクリュ・ブルジョワ、クリュ・ブルジョワ・シュペリュール、クリュ・ブルジョワ・エクセプショネルの3段階による格付けへと移行されます。
メドックの格付けシャトー
シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・ラトゥール
シャトー・ムートン・ロートシルト
シャトー・マルゴー
シャトー・オー・ブリオン
第2級格付けシャトー(14シャトー)
シャトー・コス・デストゥルネル
シャトー・モンローズ
シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ
シャトー・グリュオ・ラローズ
シャトー・レオヴィル・バルトン
シャトー・レオヴィル・ポワフィレ
シャトー・ラスコンブ
シャトー・ローザン・ガシー
シャトー・ローザン・セグラ
シャトー・ブラーヌ・カントナック
シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン
第3級格付けシャトー(14シャトー)
シャトー・カロン・セギュール
シャトー・ラグランジュ
シャトー・ランゴア・バルトン
シャトー・キルヴァン
シャトー・ディッサン
シャトー・ジスクール
シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリ
シャトー・ボイド・カントナック
シャトー・カントナック・ブラウン
シャトー・パルメ
シャトー・デミライユ
シャトー・フィリエール
シャトー・マルキ・ダレム・ベッカー
シャトー・ラ・ラギューヌ
第4級格付けシャトー(10シャトー)
シャトー・ラフォン・ロシェ
シャトー・デュアール・ミロン
シャトー・サン・ピエール
シャトー・タルボ
シャトー・ブラネール・デュクリュ
シャトー・ベイシュヴェル
シャトー・プージェ
シャトー・プリュレ・リシーヌ
シャトー・マルキ・ド・テルム
シャトー・ラ・トゥール・カルネ
第5級格付けシャトー(18シャトー)
シャトー・コス・ラボリ
シャトー・ポンテ・カネ
シャトー・バタイエ
シャトー・オー・バタイエ
シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト
シャトー・グラン・ピュイ・デュカス
シャトー・ランシュ・バージュ
シャトー・ランシュ・ムーサ
シャトー・ダルマイヤック
シャトー・オー・バージュ・リベラル
シャトー・ペデスクロー
シャトー・クレール・ミロン
シャトー・クロワゼ・バージュ
シャトー・ドーザック
シャトー・デュ・テルトル
シャトー・ベルグラーヴ
シャトー・ド・カマンサック
シャトー・カントメルル
メドックのワインを愛した偉人たち
シャトー・ラフィット・ロートシルト
1755年にギュイエンヌ(ボルドーを中心とした当時の州の名前)の総督に任命されたリシュリュー男爵が、医師から「最上で心地よい強壮剤」として処方されたのがシャトー・ラフィットのワイン。その後パリにもどったリシュリュー男爵はルイ15世に謁見した際、「お前はギュイエンヌへ出発する前に比べて25歳若く見える」と言われ、「私が若返りの泉を見つけたことを、陛下はご存じないのでしょうか。シャトー・ラフィットは精気を与えてくれる、オリンポスの神々の霊薬のような美酒です」と答え、シャトー・ラフィットを献上しました。以降、シャトー・ラフィットは王が認めたワインとして話題となり、貴族にとってのステイタスとなったのです。
シャトー・マルゴー
世界的文豪のヘミングウェイは酒好きで知られ、特にワインは「私たちが手に入れることのできるものの中で、最も感覚的な喜びを与えてくれるもの」と語るほど愛していました。なかでも気に入っていたのが、シャトー・マルゴー。たびたびシャトーを訪れ、偉大な味わいに酔いしれたようです。生まれたばかりの孫娘には「シャトー・マルゴーのように女性らしく、美しく育つように」という想いを込めて、マルゴーの英語読みで「マーゴ」と名づけました。
シャトー・オー・ブリオン
第3代アメリカ合衆国大統領のトーマス・ジェファーソンはワイン愛好家で、駐仏大使だった頃にフランス中のワイン産地を巡りました。1787年にはシャトー・オー・ブリオンを訪れ、土壌まで細かく調べたという記録が残っています。このシャトーが気に入ったジェファーソンは「第1級クラスの中ではどのワインよりもアメリカ人好みだ」と評価し、彼の進言や贈呈によってホワイトハウスでも飲まれるように。第1級のワインでは初めて公式にアメリカへ輸出されました。
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