ソムリエが教える、お家で簡単★本格フレンチ
フランス料理というと敷居が高く感じるかもしれませんが、身近な材料で意外に簡単に作れるメニューもあります。料理に合わせるワインについてもご伝授します。
フランスの家庭料理!
コルドン・ブルー
フランスで、子供から大人まで幅広い層に人気がある、国民的揚げ物といえば、このコルドン・ブルー。デリの惣菜やスーパーの冷凍食品売場でも定番メニューの1つです。ランチや軽食にいかがでしょう。
Cordon Bleu とは、フランス語で 「青いリボン飾り」 ですが、 最高の料理、料理上手なシェフ などの意味をもつ慣用句でもあります。16世紀、フランス王の聖霊騎士団のメンバーはブルーのリボンで結ばれた十字架を身に着けていたことから、「コルドン・ブルー」と呼ばれていました。豊富な財力を持ち、大変豪華な晩餐会で知られていたため、やがて美食や腕の良い料理人等を意味する慣用句になったといわれています。料理名の由来は、高価な肉やチーズを使うため、宮廷でも出される高級料理だった、という説や、料理上手な奥さんが作る家庭の定番料理だから、等諸説あります。いずれにしろ、幅広くフランス国民に愛されてきた伝統料理といえそうですね。
鶏むね肉で作る
チキン・コルドン・ブルー
材料 (2人分)
- 鶏むね肉
- 1枚(約400g)
- ハム
- 2枚
- ピザ用チーズ
- 2枚
- 薄力粉
- 大さじ1
- 溶き卵
- 1/2個
- パン粉
- 大さじ2
- 揚げ油
- 適量
- 塩・コショウ
- 少々
作り方
- 1 鶏むね肉は半分の厚さのところに切り込みを入れて開き、ラップをかけ、麺棒で叩き、1cmの厚さにのばす。
- 2 開いた面にハムとチーズをのせ、サンドイッチ状にして、肉の表面に塩・コショウする。
- 3 薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
- 4 揚げ油をフライパンの深さ1cm位まで注ぎ、180℃に熱したら3の肉を入れ、片面を約3分焼き、返して、さらに約3分揚げ焼きにする。
- 5 ペーパータオルに取り、油をよくきったら、肉を半分に切り、皿に盛る。付け合わせにフライドポテト、トマトなどを彩りよく盛り合わせる。
ちょっと贅沢な本格メニュー
ブフ・ブルギニヨン
食欲の秋から冬にかけて、熱々の煮込み料理がおいしい季節です。パーティのメインメニューに、ブルゴーニュ地方発祥のブフ・ブルギニヨンはいかがでしょう。ブルゴーニュワインを合わせれば、マリアージュもばっちり!
「ブルゴーニュ風の牛肉」 を意味する Bœuf bourguignon は、その名の通り、ブルゴーニュ地方の伝統的な牛肉の煮込み料理です。 かつてぶどう農家が牛の固いスジ肉を、彼らが普段飲んでいた安ワインで長時間煮込んで作っていたのがルーツ。次第に調理法が工夫され、いまでは高級レストランで提供されるフランスを代表する料理になっています。
牛ほほ肉を煮込む
ブフ・ブルギニヨン
材料 (2人分)
- 牛すね肉
- 400g
- 玉ねぎ
- 1個
- 人参
- 1/2本
- マッシュルーム
- 4個
- にんにく
- 1片
- ブーケガルニ(月桂樹など)
- 1束
- 赤ワイン
- 2カップ
- 水
- 1カップ
- ビーフコンソメ(固形)
- 1個
- デミグラスソース
- 50g
- 塩・コショウ
- 少々
- バター・オリーブオイル
- 適量
作り方
- 1 一口大に切った牛すね肉を塩・コショウで揉みこむ。玉ねぎはくし切り、人参はいちょう切り、にんにくは叩いてつぶす。ビニール袋に牛肉、ブーケガルニ、赤ワイン1カップを入れ数時間漬け込む。
- 2 牛すね肉を取り出しキッチンペーパーで水気を取る。
- 3 鍋にバターを入れ、肉の表面に焼き色がついたら取り出す。オリーブオイルを加え、にんにく、野菜類を炒める。
- 4 肉を戻し入れ、漬け汁、残りの赤ワイン、水、コンソメを加え、弱火で2時間煮込む。
- 5 デミグラスソースを加え、とろみがつくまで煮込み、塩・コショウで味を調える。
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